この記事のまとめ
♦関西最大級の子どもの福祉機器展の参加レポート!
♦大阪の主要駅から少し遠いけど、会場は複合施設で食事・ショッピングも楽しめる!
♦約50社、多種多様な出展ブースがありました!
♦障がい児の支援やリハビリのスペシャリストがたくさん!
セミナーやイベントコーナーが充実♪
2024年11月16日(土)、17日(日)の2日間、
第5回関西キッズ機器展が開催されました。
会場は大阪南港ATCエイジレスセンターで、Osaka Metroのニュートラム「トレードセンター前」下車すぐ。
展示会場は11Fと高く、東京流通センター(キッズフェスタ)と大きく違う点のひとつです!
複合施設のため、飲食店や100円ショップも充実しています♪
主催は「一般社団法人 ナチュラルハートフルケアネットワーク」
高知県を中心に「どんな状態でも病気や障害の現状に寄り添い、人として当たり前に暮らせる地域づくり」を目的に活動しています。ノーリフティングケアや姿勢援助を含む専門的なケアを学ぶセミナーも実施している団体です。
現場で活躍する支援者が多く関わっているのが、関西キッズ機器展の特徴です!
障がいを抱えるお子様とご家族が多く、年に1度の福祉機器展で実際に機器を使って出展社に話を聞くことが目的の方が多く見受けられました。
日曜日は情報収集のために来場している看護師・セラピスト・教員・福祉施設の職員も多かったです。
車椅子、座位保持装置、吸引機、リフト、食品・食器、衣料品、スイッチ・コミュニケーションエイド等、その数約50社!
吹き抜けのホールと絨毯が敷かれた部屋の中に会場が分かれていて、今年は座位保持装置やバギーなどの大きな機器・物品が中心の出展社は部屋の中に配置されていました。
吹き抜けのホールは衣類や雑貨、携帯用の機器、遊び・リハビリツール、情報系など、様々な出展社が勢ぞろいでした!
COCOLONも吹き抜けのホールに出展をしました!
お話することができたブースを紹介します♪
全国の多様な障がい児家族が使うプラットフォーム。
障がいのある子どもを育てる上の基本的な用語や知識、実際に体験した楽しい!情報や困った事が改善した経験などを当事者家族の経験や専門家の知見をもとに情報提供しています!
会場では、おなじみになりつつあるくじ引きイベントを実施していました!
相談QAアプリでは、疾患や障がい、地域、子どもの年齢等の近い境遇の情報をキャッチしやすくなっており、経験した人や知っている人に出会う事ができます。
排泄予測デバイス「DFree」は本体の重さわずか26g。
下腹部に貼るだけで、超音波が膀胱の膨らみを計測し、スマートフォンアプリや専用のタブレット等で尿の溜まり具合を視覚的にわかりやすくモニタリングすることができます!
トイレに行きたいタイミングが分かるので、トイレトレーニングにぴったり!
こんな服が「あると助かる」を実現する子供服ブランド。
ユニバーサルデザインで障がいや医療的ケアが必要なお子様にぴったりのかわいい服がたくさん!
嚥下障がいを抱える子を持つ家族が始めた、食事支援が必要な子どもの困りごとをみんなで解決して前進できるコミュニティ。
展示会ではたくさんのサンプルセットを配布していました!
デジタルアートとセンサーを活用したリハビリや遊びのツール。
小さな動きでも大きなインタラクションを起こすことができ、障がいの程度や個人に合わせてセンサーの感度や位置、遊び方をカスタマイズすることができます!
コンセント、乾電池、充電池どれでも動く、1.2kgの小型軽量吸引器!
カプラやポンプで有名な会社なので、吸引器は軽くても耐久性が抜群だそうです!
ブースでは実際にお水を吸って体験することができました!
介護リフト「つるべー」
設置方法によっては、床や壁に釘やネジを使用せずに設置可能。
自宅で使えるリフトはもちろん、椅子の座面が外れてそのまま入れる「安楽キャリー」や、ブランコで遊べて、”座位歩行”ができる「ぶらん歩」は画期的!
※動画は2024キッズフェスタでの体験動画です。
出展社の展示だけでなく、セミナーやイベントコーナーがあることも関西キッズ機器展の特徴です!
セミナーは、COCOLONセミナーにも登壇していただいた下元佳子先生や、びわこ学園の高塩純一先生、与謝の海特別支援学校の篠原勇一先生、大阪市立総合医療センターの岡崎伸先生など、障がい児分野では有名な先生がたくさん!
さらに、障がい児本人やきょうだい児が体験できるイベントコーナーでは、
Spiderを体験できたり、立つことが難しい方でも「ブランコの立ちこぎ」ができたり、ボウリング、エアポリン、スヌーズレンなど、盛りだくさん!!
Baby Locoのコーナーには開発者の安田先生もいらっしゃいました!
今年は初日、土曜日の方が日曜日に比べて来場者が少なかったです!
日曜日に比べて2/3ほどの来場者でした。
ご家族がお仕事の方や、土曜日も支援をしている支援者が多いためでしょうか?
季節柄、文化祭などのイベントがあるからでしょうか?
ブースにもよりますが、12時すぎや終了1時間前くらいは会場内が少し落ち着いて回りやすかったように感じました!
会場内ではスタンプラリーが設置されており、きょうだい児も台紙を持って一緒に回っているお子様をよく見かけました!
すべてのスタンプを押すとお菓子がもらえるようでした♪
スイッチ・コミュニケーションツールのエリアはデジタルツールで遊ぶこともできるため、きょうだい児にもおすすめです!
福祉機器展は家族だけでなく、支援者にとっても新しい機器や用具を知る学びの場や交流の場です!
たくさんの物品・機器、製品、団体、人を知ることで、支援や提案の幅を広げることができ、支援するお子様・ご家族の最適を考えるために大切な時間になると感じます。
福祉機器展に参加すると、明日からの支援や教育・子育てに活かせることがたくさん見つかります!
関西キッズ機器展やキッズフェスタに参加すると、その必要性をより感じます。
実際、年に1度の福祉機器展に出向かないと、福祉機器を実際に見て・触って・体験することができる機会はありません。
自宅でデモ機の体験をすることもできますが、大きなものになればなるほど難しく、1日で製品を比べたり、相談できたりする機器展は貴重な1日です。
年に1度の限られた機会だけでなく、年に何度か相談する機会を作りたい!
今後COCOLONは、COCOLON BASEを中心にメーカーさんの協力のもと福祉機器の体験会を実施していきます。
また、メーカーさんや障がい児支援に関わる先生によるセミナーや相談会も企画・実施していきます!
毎月多彩なイベントを開催!
2025年1月からはメーカー協力の体験イベントを実施予定!
支援や福祉機器に関するセミナーも開催予定、ぜひチェックしてください!
佐藤 由加里
会員でない方は会員登録してください。